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【勉強嫌いな子の進学】シングルマザーでもできた!やる気ゼロの息子が進学を決めるまでの声かけと支え方

息子と滅多にない談笑

「うちの子、勉強が大嫌いで...」「高校なんて行く意味あるの?って言ってる」

そんな悩みを抱えているシングルマザー、もといお母さんへ。私もまったく同じでした。

私の息子は、勉強が嫌い。勉強へのモチベーションゼロ。 「進学なんて面倒くさい、どうせ無理」とすぐに投げ出すタイプ。

でも現在、そう言っていた彼は私立高校、そして大学へと進学しました。

しかも、貸与奨学金なし。ある程度、優良な成績が必要な給付奨学金までいただいています。

母子家庭で、勉強嫌いな子どもでも進学を果たせました!

このブログでは、そんな息子が“自分の意志で”進学を決めるまでの道のりと、 母親として私がどんな声をかけやサポートをしてきたかをお話しします。

最後まで読んでいただけると、「勉強嫌いな子」への関わり方のひとつが学べると思います。

勉強嫌いな子どもである息子が進学を嫌がっていた理由

息子は小学校高学年のころから、こう言うようになりました。

「勉強やだー」 「宿題やだー」

そして、中学2年生の頃には進学の話も避けるように。話そうとすると不機嫌になることが多くなりました。

幼い頃から通っていて、信頼をよせているテニスのコーチが大学に出ていないことも大きかったのかもしれません。

DSから始まり、WiiやSwitchなど、ゲームにもどハマりしていました。

思春期特有の反抗もありましたが、本音としては「自信がない」「勉強がつまらない」 「失敗したくない」といった不安もあったように思います。

2つ年が上の姉の受験の大変さ、第一希望に入れなかった落胆、そして私立特有の校則が厳しい高校生活を垣間見て、高校への印象を悪く持ったこともあるのかもしれません。

私は
「現在の日本は、まだまだ学歴社会。高校ぐらい行かないと将来困る」
「高校でできる貴重な友人関係もあるかも知れない」
「勉強以外で大切なことがある」と何度も言いました。

でも、言えば言うほど息子は部屋にこもるように。

このままではいけない。そう思って私はとことん、“話を聞くこと”をすることにしました。

時間が限られている シングルマザーだからこそ選んだ「話を聞く声かけ」

私が意識したのは「進学させなきゃ」ではなく、「本人が納得して決めて言葉に出す」こと。

そして、自分の経験とMECEの考え方を使って多くの可能性を提示して、視野が狭くなりがちな考えを広げることを促しました。
(※MECE:「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、「漏れなく、ダブりなく」という意味です)

高校にいかない場合の社会的なメリット・デメリット、ママが経験から考えた息子が高校生活を送るメリット・デメリットなど。

ネットで調べて具体的な数値があるならそれを用いて説明。そして、それを聞いた息子の感想を辛抱強く聴く。

「高校に行っても行かなくても、あなたの人生。でも、行ったら広がる可能性。でもいかない場合の可能性はこうだよ」
「今は進学したい理由がなくても、行ってから見つかることもあるよ」
「今すぐ挑戦したいことがあるんならそれをしてもOK!応援する」
「通うことが嫌なら〇〇校のような学校もある」などです。

ただ、絶対的な最終地点の確認はしました。

それは「社会人としてちゃんと稼いでいく大人になること」です。これを共通目的としました。

あくまでも選択を押しつけず、“想像できる未来”を一緒に描いていきました。

そして、何度も伝えた言葉があります。

「どんな道を選んでも失敗上等!ママはいつでもどんな時でもどんな決断をしても、全力でサポートする。お金のことは心配すんな」

これは、息子の心に響いたようでした。

勉強嫌いの子が「進学する」と決めたきっかけとは?

息子は最終的に、高校進学を決めました。

もしかしたら、仲のよい友達が目指していて一緒な高校へ行きたかったのかもしれません。

そんなライトな方向性の決め方です。

でもそれでいいのかな。

そして、受験モード。

それなりに行きたい高校をゆるゆると探し、公立高校を第一志望に見据えました。

正直、その希望校では受験直前まで合格判定に達したことはありませんでした。

担任教師との3者面談でも「第一希望のランクをおとすことは考えていませんか?」とも言われたほどです。

が、息子は最終的にその公立高校が気に入っていたらしく「このままで」とあえて挑戦。

そして結果は...不合格。

本人は、泣くわけでも怒るわけでもなく、ぽつりと「やっぱ無理だったか」と言いました。

私は「挑戦ナイスや!」と伝えました。

滑り止めの私立高校は一緒に学校見学に行きましたが、少し厨二病を感じさせるような外観の高校で、息子も納得の様子。笑

結論、一連の高校受験は息子にとって良い経験になったのではないかと感じています。

自分で決めた挑戦と受験失敗という悔しさを糧に、“自分で選んだ道”と納得して歩き始めた息子。

挑戦させてよかったと心から思いました。

勉強嫌いの子が私立高校への進学、そして進学クラス選択

高校入学時はまだまだ、息子は大学進学は視野にはいっていなかったように思います。

入学手続きを終えてすぐに、学校から電話がありました。

息子の受験時の成績がよかったので、「進学クラスへの変更はどうか?」というものでした。

息子は高校受験を頑張ったものの、基本「勉強嫌い」。

電話で返事を保留にして息子に話すとすぐに、「進学クラスなんてやだ」との返事。

ですが、ここでも一旦話し合い。

なぜ、嫌なのか?どう言ったところが通常クラスと進学クラスでいやなのか?

もしくは、息子が惹かれるポイントはどこなのか?

そういった点を調べて、質問して、入学する高校の進学実績などをみながら話し合いをしました。

結果、息子は進学クラスへのコース変更を決めました。

息子が大切にしているポイントを押さえた説得が良かったようです。

そのポイントとは、
「落ち着いた環境での生活」(ある程度、目標が定まっている=進学を目的としている子が集まるクラスの方が情緒が安定しているのではないか?授業は荒れないのではないか)
「友人関係のよさ」(3年間同じクラスになるので、仲の良い友人関係ができる可能性が高いのではないか)
「可能性を広げる」(もしこの先、大学受験をしたくなったら、その環境がそろっている)
「どうしても大学進学をしないのであれば、2年次からクラスをかえればよい」(逆の場合はなかなか大変になる)

特に男の子は母親にあまり話をしないので、わずかな会話や行動からその子の学校=社会での性格を見抜くのは大変です。

これまでのわずかな会話をフル活用し、息子を「喋らす」ことを心がけてきたことが功を奏したようです。

勉強嫌いな子への最後の難関、大学への進学への可能性を考えてもらう

「うちは無理」と思わず、「どうすればできるか」で考えることが大切でした。

私自身、大学へは行ったほうが良いとは思うものの、絶対に行きたいという意思がないと無理だろうな〜と考えていました。

ただ「今」勉強するのが嫌だから大学へ進学はしない、という選択肢をすることは「視野が狭いかも」とは思いました。

息子は、やはり大学受験をするしないを最初はしぶりました。

大学受験は、高校受験時とは違ってさらに難易度も期間もストレスも高いもの。

本人がやる気を出さなければ、正直、お金をドブに捨てるようなものです。

大学進学への決め手で大きかったのは、姉の存在です。

娘は息子よりも2つ上。娘の時は何も言わずとも自分で行きたい方向性を決め大学受験はそれはそれは真剣に取り組んでいました。

行きたい大学へも進学を決め、晴れて女子大生!

これまでの規律の多い高校生活からの開放感!

を体現したような生活を謳歌していました。(笑)

そのはっちゃけ具合を目の当たりにして「あ、大学生活って楽しいのかも」と思うところはあったように思います。

私も、それを引き合いに出しつつ、大学での友人関係、期間限定の特別感のある日常、なにより学びたい学部に行けるのでこれまでの勉強とは違うということ、を話し合いました。

その後、息子のクラスでの雰囲気が受験にまっしぐらになったことも大きな影響を与えたようです。

(狙い通り)クラスの友人関係がよかったこと、
その友人が皆、大学受験にむかったこと、
学校全体が進学に非常に力を入れていたことなどが重なり
息子は、これまでにない勉強モード。

これまでふっくらしていた身体は1年間で痩せてました。それぐらい、受験のストレスがあったのと真面目に取り組んだのだと思います。

無事、大学は希望の学校学部へ入学を果たしました。

勉強嫌いな息子を受験モードにしたのは、本人の決意もありますが、息子が選んだ私立高校の受験方針も大きかったように思います。

私立高校への入学は、確かに、学費の負担や3年間の授業料は正直あなどれません。

けれども、大学受験に対する学校側の姿勢次第では、大学受験のための塾へ通うほどのサポートを受けることができると思いました。

息子は塾に行くこともなく、学校の授業・補講・居残り授業のみで大学受験を完結。

家にいる時、勉強している気配はほとんど感じなかったのですが、それも学校の方針。
(いや、本音は家でも勉強なんですけどね笑)

学校側からは、「学校では全力で勉強させるので、家では息抜きをさせてください」と言われました。神か!

高校の選び方は、公立私立、授業料の問題だけではなくこのような子どものやる気を引き出せる方向性で考えることもありなのだな、と認識がかわりました。

もちろん、家では何を指定用が何も言わずを通しました。

息子が夜中までオンラインゲームをしていても「うん、ストレス解消!」と、思いっきりスルーです。

昨今複雑になった大学受験スケジュール管理などは、学校に全面任せっきりでした。

私は、朝夕ご飯を作る、休みでも学校に行く息子のためのお弁当を作る、受験費用を捻出する、大学の教育資金を貯める。

話があるならウエルカム、家で勉強しろと言わない、できることはこれだけ!

進学を「親が諦めない」ことが子どもを変える

そして、一番大事だったのは、私が「諦めなかった」こと。

子どもがやる気を見せないと「ムリかな…お金ももったいないしいいかな・・・」「子どもがあそこまで言ってるからまあいいか」と思ってしまいがち。

また、子どもの成績をみて「この子は他のことに集中させたほうが良いのかも」とそう考えることも間違いではないと思います。

正直、「単に勉強が嫌いなのか目標がわからないだけなのか」「逃げているだけなのか」「他に集中したいものがあるのか」などなど子どもをよく見て方向性を考えることは重要だと思います。

でも、母親が自分を信じてくれて、自分へのサポートを「小言や押し付けがましくなく」全力でおこなっていると、子どもは少し変わると思うんです。

やってはダメなことは「あなたのためを思って」「私の時は、こんなんじゃなかった」「お金を出してもらってるからありがたいと思って!」

やるといいことは「話を聞く」「言葉を聴く」「口を挟まず子どもに話をさせる」「反論しない」

子どもなりに、母親が大変なことも、自分がわがままを言っていることもなんとなくわかる。

でもそれを母親はなんでもないように振る舞うことも子に罪悪感を抱かせないスキルの一つです。

そうすれば、子どもは自分の心に向かうことができます。周囲、特に母親への忖度を考えずに自分のやりたいことを考えられます。

シングルマザーだからこそ、息子と1対1で本音を聞いてあげられ、親側がブレずに首尾貫徹していたことも大きい。

(共同養育していたので、「パパにも話してみ〜」とは息子に伝えましたが、相談はしなかった模様)

日々細かなイライラもあるけど、その関係性こそが宝物だと今は思います。

おわりに:勉強嫌いの子でも、進学はできる。まずは親が信じることから

勉強が嫌いでも、子の未来を諦めない。

そのためには、「どうせムリ」じゃなく、「どうすればできるか?」で動くこと。

私がやってきたのは、子どもを信じて、話を聞いたこと。

そして、経験と視野を広くもつ意識をして子どもと一緒に考えたこと。

聞き方の勉強、傾聴の勉強、そしてほんの少しの工夫を続けることだけ。

小さな積み重ねが、すこしずつ子どもを変えます。

決して、自分の考えを押し付けて感情的にならないこと。

この記事が、どこかの誰かの背中をそっと押すきっかけになりますように。

-お金のこと