家計はつねにカツカツ。でも心のフォトアルバムは笑顔と失敗談でパンパン。
シングルマザーの生活を振り返っての印象はつねにこんな感じです。
GWなどの大型連休が近づくに連れ「子どもと遊びにいくには、お金の余裕がない…」と悩むシンママさんは多いと思います。
私もそうで、振り返っても毎日が節約との戦い。子どもたちが小さい時は土日休みは当たり前のように皆「今日は何する?」状態。
(これが大きくなってくると部活動や子ども同士の約束などでだんだん予定が合わなくなって皆で出かけることも少なくなってくる)
かといって、交通費をかけて入場料を払って施設や遊技場に入り、そこでご飯を食べてくたくたになって帰ってきて、ご飯を作る元気もなく外食をする・・・
なんてことをしていたらあっという間に1週間分の食費が飛んでゆきます。
そうならないためにどうしたか?そして、子どもたちが大きくなった今振り返ってみて、どれが子どもたちにも家計にもママ的にも良かったか?
今回は「シングルマザー 遊び場」をテーマに、低コストなのに高満足だった3スポットとそこで起こった“あとから爆笑”エピソードをお届けします。
今ある「遊び場」問題の悩み解決ヒントになれば幸いです。
小学生時代:標高300mの低山で大冒険
幸いにも、住んでいるところの近くは、車で1時間も走れば低山がたくさんある環境です。
低山は最強な理由は、交通費だけでOKなところ。そして、私は登山の経験も知識もないのですが、低山ならば子どもたちを安全につれてゆくのに事前の念入りな下調べと準備でなんとかなるところです。
そして、自然観察と運動が一度にできる。体力と気力に波がある、小学生の登山と初心者の組み合わせでも達成感は十分でした。
お昼はもちろん、お弁当持参。飲み物も持参。
昨今、小学校の運動会でも親とお弁当を囲むことがなくなりました。
こういう機会に一緒に外で食べるっていう経験も良かったのではないかと思います。
登り始めて5分後、息子の帰ろうコール
息子は小さい頃から、抱っこ抱っこ大好きな子どもでした。
その傾向は今でもあり(いや、抱っこではなく笑)、なにかと動くことを避ける傾向が強い。
この頃も、外に遊びにいくよりもゲーム。
自然の中で歩き回るよりも、ゲーム。
そんな息子を少しでも動かそうと始めた登山でもありました。
ところが!毎回毎回、登り始めて5分で「もう頂上だよね?」「もう疲れた〜」「ここで座って待ってる」が始まります。
そんな息子をなだめすかし、自然の中へ関心を向けさせるように話しながらなんとか毎回頂上へ連れて行ったのも良い思い出です。
山の中に響き渡る「ごらぁああ」の声
一方で娘は気になるところへ突進したがるタイプ。
崖っぷちにたって「ママ、ここでジャンプしていい?」と、歩かない息子をよそに、冗談にもならないことを言い出す。
俊敏な娘を相手に「本気でダメ!」「ごらぁああああっ」と、山に私の声がエコーする始末。
私のがちの怒りモードに頑固な娘は一気に不機嫌モード。
私は、親が本気で怒って良いときは「命が危ない行動をしたとき」と考えているゆえの怒鳴り声。
引き続き子どもたちと頂上を目指しながら娘になぜママが本気で怒ったのかを娘と息子に切々と話すことも。
命の大切さといつもの場所ではない、何が起こるかわからないところでの行動はよく考えて、ということも伝えられた時期だったのかなと思います。
割り箸忘れ事件
ある登山でのこと。
たまには楽してカップ麺にしようと思い立った日のこと。この頃は、休日登山や川遊び、渓流つりなどが多かったので外でお湯が沸かせるようにとバーナーを購入。
ウッキウキでお安くなっているカップ麺を購入、足らないときのためにおにぎりだけ握っていざ山へ!
子どもたちの、毎度の文句を聞きながらようやく山頂!
念願のカップ麺を開けた瞬間、
箸・が。な・い!
ああっ、忘れるものかと思いつつ、準備した割り箸をリュックに入れることをすっかり忘れた映像がありありと頭の中に浮かんで消える。
しょうがない!
周辺を見渡し、きれいめな木の枝を削って即席チョップスティック作成。
なんでも不安な気持ちが先行する娘をなだめすかし、目の前で「ほら、水で洗って火で消毒!」と言って火あぶりにした木の棒…もとい、即席割り箸を渡しました。
息子は、鼻をクンクンさせながら楽しげ。もちろん、サバイバル気分で子供らは完食。その後もお腹を下すこともなく無事、下山できました。
豪雨強行下山
ある山でのこと。順調に登山をこなし、頂上にあるお宮参りを終え、下山途中のこと。
もう少しで人が多くいる箇所に出るというところで、なんと突然の雷雨。本当に空がいきなり真っ暗になり雷が鳴り響く、そしてバケツをひっくり返したような土砂降り。
ポンチョ代をケチりなにかあったらと思って入れていたいくつかのビニール袋を被った私たちは、びしょ濡れ&泥だらけでなんとか山道を気をつけながら下りました。
娘は、山の急な天候の変化に驚いて怖がって泣き叫ぶ。
息子は、無言…。笑
車で来ていたことが幸いして、びしょ濡れになりつつも着替えはバッチリ車に置いてありました。
近くにある神社を参拝に来た方々の視線を独占しつつも、帰りの車の中では大もりあがり。
完璧な1日よりも珍事件ありの方が「シングルマザー 体験談」としてはネタ価値があがるってもんですね。
低山登山の持ち物リストと費用内訳
- 交通費…主に車で移動(駐車場料金は基本的には無料のところを。無料ならばちょっと遠くのところに停める!←子どもを歩かせる)
- 朝・お昼…朝は車の中で作っていったサンドウィッチやパン、お昼はガッツリお弁当。飲み物はもちろん水筒にお茶。
- ポンチョ代わりの45リットルのゴミ袋、着替え、タオル、体温調整できる服、
で親子3人が丸一日遊べました!
実家への帰省:田舎まるごとテーマパーク
四季折々の無料アクティビティがあるのが、田舎にある実家です。
もちろん実家への帰省代は、つねにカツカツな家計に取っては頭の悩ましどころではありました。
が、あと何回自分の親に会えるのか、孫を会わせられるのかを考えると本当に100回にも満たない。
それを考えたとき、この交通費の出費は浪費ではないと考えられました。そして不思議なことにそう考えるとお金が減った感覚がないのです。
性格がでるもち作り
餅つき機でお持ちが出来上がるのをじ〜っと見つめる子どもたち。
途中で丸まってきたお餅をしゃもじでペチペチしながら遊ぶ娘に「そんなに水をつけると固くなるで!」と台所から声が飛ぶ祖母。
がん治療で丸坊主の頭になった祖父の頭と餅のツルツル具合が一緒だと写真を取りたがる息子。(失礼!笑笑笑)
いつもは「お餅すきじゃな〜い」といって食べない子どもたちも、出来上がったつきたてだけは美味しそうに食べる。
お餅切り機のハンドルを回したがる子どもたち。「小さくていいよ!」という娘は、自己主張を前回にして子どもの手のひらサイズのお餅を量産…。
祖母が見かねて母親の私にヘルプを出す…。
ワイワイガヤガヤの餅騒動は、実家でしか味わえない子どもたちにとっては毎年貴重な体験でした。
卓球で大盛りあがり
息子が毎回勝負を挑んでくる真剣卓球勝負。
実家にあるダイニングテーブル、もしくはこたつの板を卓球台にして帰省のたびに勝負を挑んで来るのは運動嫌いの息子。
母親や大人を負かすのが楽しいらしく、一点リードするだけでも大騒ぎ。
テニスを習っていた息子は、テーブルテニスでもまあまあ上手。
鼻高々に勝負してくる息子をみるのもなかなか楽しいものでした。
実家への帰省はすべてが遊び
そして、田舎の夜は星が降るほど暗く、虫の声が子守歌。
少し車を走らせれば、山があり海がある。
海へ行ったときは、「やめや〜!」とう祖父の声を無視して海へダイブ。
帰りに砂を持ち帰り、実家の庭に即席の砂場を作ったことも。
「実家 帰省 遊び」は子どもたちの情緒を育む最高の教材でした。
そして、いつもなら制限がかけられる「アイス食べ放題」「おかし食べ放題」「いくらかけ放題」「美味しいお肉取り放題」笑
「ママ、こんな美味しいお肉初めて!」という子どもの無邪気な笑顔に苦笑い。
高校・大学生になった子どもたち:平日ディズニーシー
子どもが中学校、高校になると一緒に遊びに出かけることはなくなりました。
部活・友達との遊びなどなど、子どもたちの世界が広がったためです。
実家へ帰省するにも、子どもの休みのタイミングが合わない、ということも多々。
それでも、その期間もそれほど長くはなく。
娘が大学生になり、息子が高校生で部活もなかった頃に突如浮上してきた「平日ディズニーシー」。
息子は「平日」「母親からの公式ズル休み許可」「勉強もお休みDay」ということで二つ返事で「行く!」
娘は、大学生ということもあり、時間を持て余している様子。
チケット代は高かったけれど「ディズニーシーを高校生と大学生の子どもたちと行く」で得た家族写真はプライスレスでした。
交通はもちろん、車で行く場合と3人分の公共交通機関を計算して一番安い方法ということで早朝から車で向かいました。
食費ゼロミッション
サンドイッチは1斤分・おにぎり2合分で8個、ホットコーヒー水筒3本分を早朝に量産。
事前に買っておいたお菓子を少々。
絶賛、教育費を貯めなければいけない時期だったのでディズニー内での出費はちょっと家計には苦しい。
子どもたちにもグッズやぬいぐるみ、パーク内での食事はなしで!という事前共有をしておきました。
これまでの生活の中でも子どもたちはその点をよく理解しているみたいで、「今回は」乗り物に専念!で楽しんでもらいました。
娘のインスタ映え写真
娘は、現役女子大生!むしろインスタ映え写真や自撮りがメイン。
3人での自撮りも慣れたもの。
滅多に取れない姉弟のツーショットも母親としては貴重な一枚。
3人でとった自撮りの写真は今でも笑いの種となっています。
息子の意外な一面発見
ネット関係に強い息子を助手席に乗せて、いざ出陣。
慣れない遠くまでの運転、途中の分岐が多い高速。
道を間違えるたびに、助手席の息子へナビの修正やネットで検索をしてもらいながらなんとか到着。(^_^;)
助手席に検索に強い息子がいることがこれほどまで心強いとは…!
これまで一人で検索して運転して道を間違えるたびに脇道に停めて検索して…
という孤独な往復運転が一変、初めての道の運転がとても快適なものなったと感じました。
そして、大きくなった子どもとの目的地までのドライブも楽しいと感じました。
子どもが大きくなってからの楽しみ方ってあるんだな、と感じた瞬間。
娘は行きも帰りも後ろの座席で爆睡でしたが…笑
それではまとめいきましょう
覚えていなくても、笑える失敗こそ家族の宝物。
「あの山行ったこと覚えてる?」「餅つきどうだった?」と、大きくなった子どもに聞くとその返事はたいてい「覚えてな〜い」。
でも… 割り箸を忘れて木の枝でカップ麺を食べたこと、豪雨で泥だらけ下山、餅つきでの祖父のツルツル頭、ディズニーシーでの変顔自撮り…
こうした失敗だけは鮮明に覚えているのです。
完璧なレジャーの思い出よりも、予期せぬハプニングが「シンママ 思い出」を極上なものにします。
失敗上等、お金をかけたり完璧に計画通り、時間を決めて遊ぼうとはせずにゆるっと興味の赴くまま。
楽しむことを第一目標にすることが良いと感じます。
シングルマザー 体験談として胸を張って言えるのは、財布の厚みより“行動力”と“笑い飛ばす勇気”。
お金を理由に尻込みせず、まずは近場の低山や帰省先の実家周辺から挑戦してみてください。
ハプニングを共有した数だけ家族の絆は太くなる――それがわが家の証明です。
さあ、次の週末はどこへ行きますか?