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シングルマザーが不安を感じる子どもの学費!教育資金のための奨学金と助成金を知っておく

2024年6月23日

このブログでは、シングルマザーとして子どもの学費をどうやって賄うかについてお話しします。
特に今回は、奨学金と助成金の賢い利用法に焦点を当てます。

私は、シングルマザーになってから10年以上が経ちました。その間の年収は、250万円から300万円の範囲を行ったり来たりです。
それでも子ども二人の進学先は、私の思惑は見事に叶わず、私立高校と私立大学に通わせることになりました。
夫婦共働きでも息切れするような、子どもの教育資金の額です。

生活全般だけでなく、学費の問題はシングルマザーにとって大きなストレスと不安になることと思います。
子どもの将来に大きく関わることなので尚更です。
この記事を読むことで、少しでもその不安解消の一助となれば幸いです。

奨学金と高校入学時の助成金とは?

まず、奨学金と助成金の違いについて簡単にご説明します。

奨学金は、憲法、教育基本法に定める「教育の機会均等」の理念に基づき、優れた学業成績の学生や経済的支援を必要とする学生に対して提供されるものです。
返済が必要なもの(貸与)と不要なもの(給付)があります。

一方、助成金は返済不要で、特定の条件を満たす場合に受け取ることができます。
文部科学省が管轄している、高等学校等就学支援金制度(平成26年4月以降の入学者が対象。それ以前の学生は、公立高等学校授業料無償制・高等学校等就学支援金制度(旧制度)の適用)をはじめ、家計急変への支援、学び直しへの支援、各都道府県が独自に実施する高等学校等奨学金等も含まれます。

参考:高校生等への修学支援

これらの制度を知り上手に活用することで、知らないことで不安になる学費の金額負担を軽減できます。

奨学金の種類と申請方法

奨学金には様々な種類があります。代表的なものとしては、日本学生支援機構(JASSO)が提供する奨学金があります。これは多くの学生が利用している奨学金で、返済が必要なもの(貸与)と不要なもの(給付)があります。また、2024年4月から、学ぶ意欲のある学生が経済的理由で大学や専門学校への進学をあきらめることのないように新制度がスタートしています。
世帯収入の基準はありますが、学生の成績だけなく、学びたい意欲を判断し、支援を受けることができます。給付奨学金の対象となれば、大学・専門学校等の授業料・入学金も免除又は減額されます。
授業料・入学金の免除・減額は確認大学等(給付奨学金は国又は自治体の確認を受けた大学等が対象)が、給付奨学金の支給は日本学生支援機構が行います。

また、各大学独自の奨学金制度もありますので、入学した大学が発信している情報を逃さずチェックを怠らないようにします。

申請方法については、まず希望する奨学金の募集要項を確認し、必要な書類を揃えます。一般的には、成績証明書や家計状況を示す書類、申請理由を記述することが求められますので、早めに準備しておきましょう。

高校入学時の助成金の活用法

次は、助成金についてです。助成金は返済不要で、特定の条件を満たすことで受け取ることができます。
文部科学省が管轄している高等学校等就学支援金制度は、国公私立問わず、高等学校等に通う所得等要件を満たす世帯(※年収約910万円未満の世帯)の生徒かつ、日本国内に在住し高等学校等に在学する学生を対象に対して支給されます。 授業料に充てるものです。保護者の課税所得額と市町村民税の調整控除額に応じて、金額は変動します。

申請方法は、4月入学時に学校から配布される申請書に記入し学校へ提出という形です。提出方法や期限は各都道府県や学校によって異なるので忘れないように(もしくは子どもが渡された資料を忘れないように)注意が必要です。

他、各都道府県や地方自治体が提供する支援金や、低所得世帯向けの教育助成金などがあります。これらの助成金は、自治体のウェブサイトや窓口で詳細を確認したり、学校側からの資料配布などがあります。そちらも提出期限などに注意して忘れずに申請します。

これらは毎年提出が必要なことが多いので、その点も注意です。

子供が住んでいる「都道府県名+市町村名(スペース)高校(スペース)助成金」「都道府県名+市町村名(スペース)授業料(スペース)免除」「都道府県名+市町村名(スペース)高校(スペース)母子家庭」などの検索キーワードで調べてみると、ヒットすると思います。

シングルマザーとしての学費対策

最後に、シングルマザーとして学費を賄うための具体的な対策をご紹介します。

早めの情報収集が鍵

奨学金や助成金の制度は毎年変更されることがあるため、最新の情報を常にチェックしましょう。
それと同時に、奨学金や助成金の金額だけでなく、高校進学や大学進学にかかる費用も検索します。

たとえ、子どもがまだ幼く、高校進学や大学進学まで時間があっても、ざっくりとかかる金額の予想をし必要な金額の算定をすることをお勧めします。
学費にストレスを感じるのは、具体的な数字が見えていないから。必要な金額を貯めるために、これから月々積み立てる金額がでます。

ひとつ、経験からのポイントとして、親が希望する進学先になるとは限らないことを見据えて多めに見積もっておくことです。
例えば、子供は大学に進学させないつもり、高校大学へ進学しても国公立しか考えていない、といった場合です。もしも、子どもの希望が私立高校・私立大学進学希望だとしたら、金銭面でその可能性を叶えられなくなる可能性があります。
子どもが大きくなり進学で話し合いをする段階で、親の事情も含め話し合いは必ず必要です。進学したければ自分で稼いで行きなさいという考え方もありだと思います。
しかし、金銭面で可能性が絶たれている状況での子どもとの進学に関する話し合いは、対等ではなく子どもの選択肢を閉ざした状況です。

そのためにも、できる限りの学費を貯めることがおすすめです。結果的に使わなかったのであれば、自分の老後資金や投資にも回せます。

長期的な資金計画を立てる

家計簿をつけて収支を見直し、無駄な出費を削減することで、学費に充てる資金を確保しましょう。
リスクを取れる考え方の人で、子どもの学費が必要になるまで15年以上の期間があるのならば、優良な株式投資(インデックス投資)でコツコツと積み立てることも良いかもしれません。

ただ、学費と一言で言っても、中学生や高校生などの部活動で使用する練習技や器具の購入、高校受験・大学受験でかかる費用、教科書文具代、学用品購入の助成金があったとしてもとりあえずの入金が必要になるお金など、一度に数万〜数十万の出費があったりします。
こういった予想外で地味にかかる費用をどこから出すのか?
まとまった学費以外に教育資金として出し入れしやすい資金を準備するのか?

これは、生活の中で突然壊れる家電製品購入の出費のようです。
家電はいつか壊れるとわかっているので、事前に積み立てをしておくことで対応可能です。
教育資金にかかるこのような細々した費用も見据えて、家計管理をしてゆくことがベストです。

ちなみに私の場合は、学費とは別に月々20000円を教育資金として貯めており、必要になった時にそこから使っていました。
しょっちゅう出てゆくので全く溜まって行きませんでしたが・・・とほほ。

収入を増やすことを諦めない

奨学金は世帯収入により、もらえる金額が変わってきます。もちろん、特に奨学金は必ずもらえるというわけではなく、子どもの成績にも関わってきます。
ですが、収入が少ないほどもらえる金額は多くなります。
ここで、収入を増やすともらえる金額が少なくなる、と考える人もいそうです。

ただ、この考えは子どもに親の背中を見せられないでは?と思います。
確かに、稼げば稼ぐほど、助成金の金額もへり、奨学金ももらえなくなる可能性も出てきます。支払う税金も増えるし、生活は苦しくなることもあるかもしれません。
ですが、心身が許すのであれば、稼ぎ切ることを考えることがこれから先も働くことを考えて無駄なことにならないと思います。

教育資金の調達や学費貯金が終わりや子どもとの生活も縛られないものになっても、続いてゆく可能性があるのが仕事です。
その頃には、30代後半〜40代後半になっている人も多いはず。収入を抑える働き方だと、そこからの働き方が選べなくなる可能性が高くなります。

キャリアアップをする、ポータブルスキルをみがく、独立できるぐらいの考え方を学ぶ、自己投資分を回収してゆく
この方がはるかにかっこよく、親の背中を見せられる生き方ではないでしょうか?

児童手当・児童扶養手当・その他の助成金は生活費に含めず学費として貯める

児童手当は、生まれてから満額貯めると(子どもの人数にもよりますが)約200万円ほど貯蓄が可能です。
また、児童扶養手当も収入や子どもの人数、離婚時の年齢などにもよりますが、貯め続けるとまとまった金額となります。
さらに、学用品の費用補助(各自治体による。先払いしてのちに返金される)、国の政策により配布される子供への支給金など。
自分が働いて得られる収入以外のものは、全て学費として貯蓄に回します。

つまりは、自分が働いた収入内で生活を完結させることと、その収入から学費や教育資金に必要な額も貯蓄し、さらに自治体や国からの手当や支給金も貯めておく。
こうすることにより、ある日ふと意外と学費が貯まっていた、ということに気づくかと思います。

まとめ

シングルマザーとして子どもの学費を賄うのは大変なこと。が、奨学金や助成金を上手に利用することで、少しでも負担を軽減することができます。さらに、子どもが享受する手当や支給金も学費や教育資金として貯めてゆくことが、子どもの将来に対するシングルマザーとしてのプレッシャーを年々軽くしてゆく一助となります。

このブログを通じて、皆さんが安心して子どもの教育に向き合えるよう願っています。一緒に乗り越えていきましょう。

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