検索される「シングルマザーの末路」という言葉への違和感。
「シングルマザー 末路」と検索すると、暗くて重い情報ばかりが目に入ります。
シングルマザーになりたての頃、「破綻・孤独・老後破産……。」こんなワードばかり目にして、不安になった時期が確かに私にもありました。
でも、実際に歩んできた今、はっきりと言えます。
末路と言われる未来は、自分次第でいくらでもつくることができる、ということ。可愛いはつくれる、みたいな。(古い!?)
このブログ記事では、シングルマザーとして2人の子どもを育てながら、自分らしく生きる私のリアルな「今」と、
自力で明るくしてゆく未来への道のりをお話しします。
そもそも、「末路」って言葉がマイナスイメージなんですよね。
お金に対するリアルな苦労と、その乗り越え方
シングルマザーになった当初から、毎月の家計はギリギリでした。
それは、生活費を差し引いた残りは全て学費の貯蓄にまわっていたためです。
子どもが大きくなっていくにつれて、大学資金が必要な時へのタイムリミットが近くなるので常に緊張感のある家計でした。
生活費はずっとおさえつつ、貯金の額を増やしてゆく生活がずっと続く状態です。
私のシングルマザーとしての目標のひとつは、「子どもを大学卒業させ、社会人として旅立たせること」
加えて可能な限り、「子どもに奨学金という名の借金を背負わせないこと」
子どもたちの進学は、貸与奨学金という借金を子どもに背負わすことなく、できる限り私が教育費用をだすということを諦めたくありませんでした。
そのため、以下の工夫をしました。大枠はこちらのブログ記事にも書いています。
上記の記事に加えて、
- スマホ代は定期的に見直し(特に子どもたちも持つようになってから)
- 子どもが大学生になってからは、給付型の奨学金・学校独自の就学支援金の制度へ忘れずに申請
- 家計簿アプリ(マネーフォワードME)で支出の見える化&自動化
- 職場や学校へはお弁当生活の徹底
- 節目では、子どもたちへ家計状況をプレゼンをすることにより家族でお金に対する価値観を統一
子どもへのお金の教育は、ただ単に「うちはお金がないから節約です!」というだけではダメだと考えていました。
具体的な現状の金額を示すこと。
そして、別れた夫から毎月養育費をもらっていること
両祖父母からある援助のこと
今までもらったお年玉を貯めている口座があること
国や市からの手当もあること
それぞれに感謝を忘れないことと必要以上に貧困に対して怖がらなくて良いことを伝えると同時に、
それでもこれまでもこれからも、家計をタイトにしなければいけない理由もことあるごとに伝えました。
家族内での価値観の統一はとても大切で、子どもたちが大きくなるまでの長距離走をストレスを少なく乗り切る方法だと思っています。
仕事が安定しない中で収入を得続ける工夫と自己投資
私が新卒で就職活動をした時は超就職氷河期。新卒で入った会社は、初日からずっと始発出社終電帰宅が続き1ヶ月で退社。
社会人となった日から今日まで、履歴書はいわゆる「きれいな履歴書」ではありません。
派遣の雇い止めの時期に重なり突然職を失ったり。
リーマンショックで求人がめっちゃ少ない時期と転職活動が重なったり。
正社員になれたものの、会社の合併や上司の不誠実な対応を目の当たりにして退社したり。
契約社員で「明日から来なくていい」と言われたり。
私の中では、会社は何も保証してくれない場所。自力で生きてゆく力と知識とスキルをつけなければダメだ。
時代の方向性と仕事に従事するタイミング、出会った職場で、そのような価値観が定まりました。
私にとって大事なのはハイブリッドな働き方と自分の価値観の方向性のあった自己投資!
派遣・副業・本業を色々と組み合わせて働いてきました。
- デザイン、ライティングなどスキルを活かせる副業も挑戦
- 求人サイトだけでなく直接応募を活用
- 履歴書や職務経歴書、ポートフォリオだけでなく改善提案書も考える
- 学びを止めず、常にスキルアップやキャリアチェンジも視野に入れる
収入源の分散やスキルを分散したことで、「1つの仕事がなくなっても大丈夫」という安心感が徐々についてきました。
そうなると、いつでもやめて次に行ける、という自信にもつながります。
自分の健康という資産を守るために意識したこと
「私が倒れたら子どもが不安になる」それが健康を意識する最大の理由です。
共同養育という離婚の形をとってはいるものの、子どもたちの拠点は私との生活です。
学校のこと、積み重ねてきた子どに関する知識、子供たちのくせ、情緒、夢などなど私が倒れると子ども達に安心安全を提供することは難しくなります。
なので、自分の身体からのサインは逃さないように最新の注意をはらうようにしました。
- 運動する時間を決めて、ストレッチ・ウォーキング・自重トレのローテーションを日課に
- 自炊が基本で当たり前の生活習慣にする
- 添加物などに関しては、気にしすぎはメンタル的に疲れるので許容範囲をつくる
- お菓子や菓子パンで食事代わりにすることを無くしお米と具沢山の味噌汁をベースにした食事にする
- 定期的な健康診断と婦人科検診
- 体からのサインを大切にする(頭痛、胃痛、排泄物の様子や匂い、背中の痛み、肩の痛みなどなど…増えてゆくんですけどねぇ…)
- メンタル大事!毎日ご機嫌で過ごすこと→これが一番大事かも!
忙しくても、できることから少しずつ。健康は最大にして最強の資産だと感じています。
老後の不安はある。でも、マインドが私を支えてくれる
正直に言えば、老後資金はまだまだ不十分。
でも、「なんとかなる」と思えるのは、これまでの自分の実績があるからです。
- 少額から、老後のためのつみたてNISAを始めた(SBI証券)
- 支出のを常に意識して、老後も見据えた家計に
- 住む場所や子どもが独立した後のライフスタイルの見直しも検討中
- いざとなったら、これまでのスキルを捨ててゼロからのスタートもOK
- キャリブレイク中は、自分が生活できる金額の見極めをするにも良い時期だった
未来を必要以上に怖がらず、第三者の目線をもって数値化する。
今を丁寧にご機嫌に生きる。 それが私のマインドです。
シングルマザーになったからこそ得られたもの
ここ2~3年で「シングルマザーやで」という私の発言に対して「えっ?」という顔をされることがそれより前から比べて少なくなったように感じます。
私にとって、シングルマザーになって失ったものより得たものの方が遥かに大きかったためだと思います。
シングルマザーになった当初、それころさまざまな声が飛んできました。
- 地元に帰ってこい!ひとり都会で子ども2人も育てられるはずかない
- 父親がいないのは、子どもにとってあかん。とくに男の子にとってはマイナス
- 共同養育なんて無理や。そのうち子どもらは父親の方ばっかりに行くようになるぞ
- 子どもがグレる
- 子どもにひもじい思いをさせるんか
- 母親が病気になったらどうするんや
- 別れるなんてありえん。お前のわがままや
などなど。いや、酷すぎん?笑
けれども、いただいた多くのありがたい言葉のようなことは起きませんでした。
反対に、シングルマザーになって得たものがたくさんあります。
- 結婚生活の時よりも、自分で人生を決められるようになった
- 決断と選択、それを正解にしてゆく意思をもてる
- 子どもとの距離が近く、深い信頼関係が築けた
- 毎日の当たり前に感謝できるようになった
- 「生き抜いている実感」が、自分の誇りになった
そして、シングルマザーになって失ったもの
- 経済的安定
(でも、夫が失業したりしたら一緒じゃない?) - 両親がいる子育て
(私の場合は、そもそもワンオペ気味だったし、離婚後も共同養育、いつでも会える距離にいるのであまり変わらない?) - 働かなくても良いという選択肢
(元から、働かない=専業主婦になるつもりはなかった) - 夫婦での老後の生活
(もとより、イメージできなかった・・・元夫、すまぬ)
あれ?
何も失っていない・・・?
もちろん、子どもたちには寂しい思いをさせています。共同養育という形をとっていても、です。
大きくなってから、子どもから文句もたくさんいただきました。(言ってくれるてよかった。謝る機会ももらえましたわ)
シングルマザーになったことは、私の人生のターニングポイント。日々の大変さだけではなく、大きな気づきと成長をもたらしてくれました。
ネットにあふれる「シングルマザーの末路」に振り回されないで
検索結果は、ただの情報にすぎません。
人々を不安にさせるものが世の中に溢れているのは、その不安対象が商材やバズる内容になるため。
不安が煽られるようなシングルマザーのインタビュー記事が多いのは、そのインタビュー対象者を選ぶ時点で前提にバイアスがかかっているから。
「末路」という言葉に振り回されず、今日を積み重ねていくこと。
その先に、シングルマザーを選んだ自分らしい幸せが待っているはずです。
それでは「まとめ」いきましょう
教育費も、住宅も、健康も、まだまだ続いてゆくけれど、これまでの道のりにはほのかな自信を持っています。
子どもたちと一緒に過ごせる今が何よりの宝物。子どもたちが巣立ってゆけば、また、生活もシンプルになります。
ここから収入が爆上がりしようが、逆に減ってゆこうが、ここまで身に染み付いている生活習慣は簡単に変わりません。
一般的に「末路」という言葉にまつわる暗いイメージが、経済的に困窮するという意味になるならば、自分にとってその可能性は低いと考えています。
50代からの資産形成も定年が65歳となってこれば15年ほど投資に回せると考えることもできます。
また、子どもが独立して「孤独」になるという意味ならば、子育てが終わりに近づき自由に動けるようになった今なら色々なところへ参加できます。
今を充実させつつも、また貯蓄と投資に回してゆけば良いと思います。
以前の私と同じように悩んだり不安でいるあなたに、少しでも勇気を届けられたら嬉しいです。