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共同親権(離婚しても共同子育て)してても気をつけたい!自分の考えを子どもに押し付けないポイント3つ

2024年6月27日

離婚をし、片親育児をしていると、どうしても片親だけの意見ばかりが子どもたちに入りがちになります。
もしくは、離婚をしていなくても長時間話す機会のある親の意見を、子どもたちはどうしても鵜呑みにしがちです。

共同養育(共同子育て)をしていると、「パパは違うこと言ってた」と子どもたちにいわれることも。

子どもたちの価値観を自分とすり合わせたいというのは親のエゴです。
けれども、日々の生活の中でそのようなセンシティブなことは、親本人はなかなか気づきにくいのも事実です。

そこで私が共同子育てしていた中で、どうしても偏りがちな話し方をどのように気をつけていたのか。
ポイントを3つ、どうしてそうしたのか、その結果、子どもたちはどのような行動になったのかを書きました。
子どもたちの未来の生きやすい人生のためのいち所となれば幸いです。

超大前提!子どもの話を「傾聴」する

子どもが大きくなる過程では、たくさんの寄り道と失敗をします。
子ども自身は大きくなるにつれ、自分が気に入ったコミュニティに所属し、そこで価値観を育みます。
親として、子どもが話してくることに「ん〜、それはちょっと・・・」という内容も度々聞くことも増えてきます。

そんなときでも、子どもの意見や考えを尊重し最後まで聞きます。途中で話を中断したりして、親の価値観を押し付けないことが大切です。
そうすることで、子どもは自分の意見を持つことができます。
子どもが話した内容に対して納得がいかない時は、違った反対意見も考えて話してみます。その反対意見について考えてもらうことで、子どもは自然と考える力がつきます。

私自身、こういう考えに至るまでに大反省した経験があります。
子どもたちと話をしているときに「ママに話をすると必ず『いや、それはね・・・』って反対意見を言われるからヤダ」と言われました。しかも、ふたりからです。
これはあかん!
子どもが話したことに対して『でもね・・・』で返していたとは!気づかなかった!
『あなたはそう思っているのね』って受け入れるようにしよう。
そう決意しました。が、その後も何度か子どもたちから指摘されました。

職場や友達とのコミュニケーションのときは、そういったことを言われたこともなく、むしろ
「私ばっかり話しちゃった」
「こんなに人に話したのは初めて」
「私ばっかり話してなんだか申し訳ない」
そう相手から言われることがほとんどだったので、自分は人の話を聞くのが上手な方だと思っていました。
もちろん、傾聴や心理カウンセリング、キャリアコンサルタントの勉強もしていたので傾聴のポイントも知っていましたし練習もしていました。

そんな自信がある自分に対しての、子どもたちからの指摘です。
つくづく、自分の子どもに対しては
「こうあってほしい」
「この考え方をするような大人になってほしい」
「自分がこの考え方で苦労したから、最初からこちらの考え方をインストールしてほしい」
という、親のエゴが出てしまっていたようです。

最近は子どもからの「ママに話すと『でも〜』と言われるからヤダ」という指摘もありません。
ですが、今もなお、子どもと会話をするときに気をつけていることは、
「それは違う!」と思っても必ず「ウンウン」と最後まで聞く
自分の考えや意見を言うときは、相手の話にたいして3つほど質問(話を聞いていないと質問できない)してからにする
子どもの話にツッコミをいれる
むしろ、自分の意見は言わない、と決めることもある

別居親がしてくれている事実だけを話す

シングルマザーが特に子どもに言ってしまいがちなのは、別居親(元夫)の考えに対する反対意見です。

共同養育していると子どもたちが別居親のところにいたときに、元夫が話した内容やその行動に同意できないことがでてきます。
そんなとき、子どもたちが話すことにすべて同意する必要はありません。
上記にあるようにただただ、「ふんふん」と聞くだけにとどめます。
そして、元夫に対する反対の意見は子どもたちへ伝えることはしません。

とくに子どもたちが小さい時は、母親から話されたことは父親の批判と受け取る可能性があるからです。

母親が子どもへ父親の話をするときは、父親がした行動を自分の感情を切り離して、事実だけを話すことをおすすめします。
母親がこれはいいと考えていること(例えばパパからは養育費を月々〇〇円もらってるよ、パパが誕生日にお祝いくれたよ)
母親がこれはどうなんだろう?と思っていること(子どもの世話を祖父母に任せることが多い、子どもに必要な車出し送迎をしない)。

母親が感じている「良い悪い」の考えや意見、感情を交えずに子どもと話すことが、子どもと父親の話をするときのコツだと思います。
特に、元夫に対して何らかのわだかまりがあるときに有効です。

子どもが、事実に対してどのように感じて受け取るのは自由です。
大きくなるとまた考え方も変わってきます。
母親自身が、つい口に出して吐き出したがっている自分の感情に気づき、瞬発的に出すのではなく、しっかりと自分自身に向き合うことが大切です。

学校以外で子どもの居場所をつくる

子どもたちが、学校以外の友人やコミュニティでの交流を作れるようにします。
子どもが多様な価値観や意見に触れる機会を提供するために、学校での同い年と少し年の離れた友達、先生たち以外の友人や地域のコミュニティとの交流があるといいなと思います。
これにより、子どもはいろいろな考えや行動する人と触れ合うことができ、子どもの視野を広げることができます。

私の子どもたちは、ひとりはスポーツ少年団への所属で居場所を獲得しました。親以外に怒られて褒められる経験、上級生との関係、下の子への気遣い、保護者とのやり取り、他校の子との交流、など様々なことを学んだようです。

もうひとりは、クラブチームに8年間所属し、そこで20代から50代のコーチに師事し、とても可愛がってもらいました。クラブチームに顔を出すたび、いろいろな大人から「大きくなったな」「勉強頑張ってる?」「ちゃんと動けよ」「え、身長越された!」と突っ込まれたり褒められたりして、子どもは毎回、居心地良さそうにしていました。

シングルマザー家庭で父親が常にいない状態は、特に男の子どもにとっては良くないのではないかと不安要素がありました。
学校の先生ではない立場の年上の男性が、なにかするたびに叱ってくれたり褒めてくれたり、接してくれたりする経験ができることは子どもたちにもとても良い場所だったと思えます。

シングルマザーの家庭の中で話せないことも、そういった学校ではない場所で話せたり、話したことを受け入れられたりする経験はこどもにとって貴重なものです。
子どもの成長は、色々な人に手伝ってもらう、そういった考えがシングルマザーには必要なのかもしれません。

まとめ

シングルマザーやワンオペ家庭でありがちな、片親だけの一方的な話によって子どもに偏った意見を刷り込まないためには、まずは子どもの話をそのまま素直に受け止めることが重要です。そのうえで、シングルマザー自身の考えの偏りにいち早くきづき、自分の感情を切り離して子どもと接することが大切です。
子どもの意見と異なる場合は、それを考える力をつけるチャンスだと捉えることで子供の可能性を広げます。
また、子どもに学校以外の場所で色々な年代性別の人と交流することにより、子どもはバランスの取れた見解を持ち、健全に成長することができます。
シングルマザーとして、これらのポイントを意識しながら子育てを行うことで、子どもに豊かな未来の可能性を開くことができます。

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