「共同親権」という言葉があまり知られなかった頃。
離婚の時に取り決めたことがあります。
『共同子育て』というものです。
離婚してもパパとママで子どもを育てるということ。
週の数日は、ママの家ですごす。
残りの数日は、パパの家ですごす。
子どもたちの行事やお祝い事は、二人で参加する、
子供たちの将来のことを共有する、などなど。
2012 年8月、そんな取り決めをました。
今現在も進行中です。
日本でようやく共同親権が基本なってくることを受けて、
共同子育てについて経験したからこそ書けることを書いていこうと思います。
シングルマザーの悩みの一つに、「転職しづらい」ということがあると思います。
世間一般的には、シングルマザーを雇用するリスクが高いという印象です。
転職回数が履歴書に書ききれないほどの経験をもつわたしとしては、
共同子育てをしていることが転職に有利に働くことが多いと感じました。
転職を考えているシングルマザーの方、
だけでなく、働くママにも役立つ内容だと思います。
- 残業に融通がきく
- 子供の病気や学校行事の時に柔軟な対応ができる
- コミュニケーション能力の主張ができる
- 話のネタになる
共同子育てをすることによって、胸をはって残業には融通を効かすことが可能です、と言えます。
子供が保育園のときは、お迎えの時間が差し迫りいつも急いでいる。
子供が小学校低学年の時は、学童保育のお迎えの時間。
子供が小学校高学年となると、習い事の送迎が。
企業側の、子供がいる家庭に対する印象はこういう感じなのではないかなと思います。
就職の面接の時は、あらかじめ残業については融通が効く、と話していました。
具体的には、「残業がどうしても必要な場合、元夫に子供をお願いすることも可能です」と話していました。
※だが現実的には、難しいことが多いのは内緒。
その時の面接官の対応は、多くは好印象でした。
好奇心をグッと堪えて、どうしたら離婚した人がそんな関係が築けるの?といった顔をした人もいました。(笑)
残業はできるだけ少ないところを選ぶのが自分にも負担がかからずいいのですが、
「どうしてシングルマザーやワーキングマザーなのに残業に対応できるのか?」
その理由をしっかりと話せることが転職成功の鍵だと思います。
子どもの体調や行事に合わせて休みがちになるシングルマザー。
共同子育てしていると、そんな場合にも柔軟に対応できると話せます。
元、家族とはいえ、別れた相手。
できれば、あまり関わり会いたくないというのが心情という人が多いと思います。
けれども、時には子供のパパとママとして。
時には友人として。
時には、お金のことを介して意見を話し合う、ビジネスライク的な相手として。
お互いの主張と妥協を繰り返し話しながら
子どものことを最優先に関係を続けてゆくのは、
なかなか、お互いが大人での関係でないと続きません。
そういった面の、少し変化球的なコミュニケーションの方法も主張できたりします。
私の周囲にもシングルマザーの人が多かったのですが、
「共同子育て」としている人は実際聞いたことはありません。
こうしている、と話すと大抵はびっくりされます。
(まあ、そうですよねぇ)
就職面接の場ではあまり詳しくはきかれませんが、
(プライベートな話なので、仕事上関係するようなところだけ)
初めて会話する人には好奇心をそそる話にはなっている気がします。(笑)
以上で、共同子育てが転職に有利に働くことを述べてみました。
シングルマザーを選ぶことは自由になると同時に
自由を制限することでもある、経験上そう思います。
ですが、その制限を少しでも軽くするためにも色々工夫できることはある、
そう思います。