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離婚を迷っている人が「本当に怖いもの」は、離婚じゃなかった

離婚を迷っている。

そう思って、この記事にたどり着いた方へ。

まず聞かせてください。

あなたが怖いのは、「離婚すること」ですか?

それとも——離婚した後の「先が見えないこと」ですか?

私がシングルマザーになってもう10年以上。今、振り返って思うんですよね。あのとき私が本当に怖かったのは、離婚そのものじゃなかった、と。

今日は、そのことを正直に話そうと思います。離婚を迷っている人の心の中にある「本当の怖さ」を、できるだけ言語化してみます。

 「離婚が怖い」と言うとき、何が怖いの?

離婚を迷っている方の多くが、こんなことを言います。

「子どもがかわいそうで」「経済的に不安で」「世間体が気になって」「失敗したらどうしようと思って」「一人で生きていける自信がなくて」

全部、わかります。私も離婚を迷っていた当時、そういった考えがたくさんよぎりました。

でも、その時、もう少し掘り下げてみたんです。

「子どもがかわいそう」の中身って何でしょう。「父親がいなくなる」こと?「家庭が壊れる」こと?「満足な教育を受けさせられない」こと?

「経済的に不安」って何が不安?「今より使えるお金が減ること」?「一人で稼がなきゃいけないこと」?「老後が心配」?

「失敗したらどうしよう」の「失敗」って、具体的に何?「やっぱり離婚しなければよかった」と思うこと?

…そう問い直してみると、意外と「恐怖の正体」って、ぼんやりしていることに気づきませんか。

怖い、とは思う。でも何が、どう怖いのか、実は具体的によくわかっていない。

数値や適宜な言葉で言い換えていないんです。

そのぼんやりした恐怖が、「迷い」や「怖さ」を長くさせている原因のひとつだと私は思いあたりました。

 私が離婚前に一番怖かったこと

正直に言うと……私が離婚を考えていたとき、一番怖かったのは「お金のこと」ではありませんでした。

私が一番怖かったのは、「子どもが自分のように育ってしまうこと」だったんです。

私の子どものころは、自営業の家庭で育ちました。

もちろん両親は家業で忙しく、毎月月末、私は家業のお手伝いをしていました。

当然、宿題を見てもらうことも習い事への送迎などもあるわけでもなく幼い頃から自分のことは自分でしなければならない。

頑張っている忙しくしている親に迷惑をかけないようにといつも「親に」気を使っていました。

自分にとって家の中は「安心安全」の場ではなかったのです。

両親が上司であり、家の中は「職場」だったのです。これでは、気が休まりませんよね。そんな子ども時代でした。

そして大人になった今。

シングルマザーになると、同じ様に「家に母親がいない」「母親が常に忙しい」「子どもに目を配れない」

そんな生活になるのは目に見えていました。

子どもへの影響が一番の心配であり、恐怖であり、私が子どもたちに「安心安全の場所」を作れるのかが一番の不安だったのです。

一方で、「夫との家庭生活を続ける」ことは、子どもに「安心安全」を与えられないとすでにわかっていた。

なぜなら、両親の不仲を子どもたちに見せることになるから。

一緒に暮らしていても親が幸せそうにしていない家庭にいる子どもたちの心はどうなるでしょうか?

これも私自身の経験上、容易に想像できました。

それなら、自分一人で子どもの安らげる場所を作る決断をするほうがいいのではないか。

その考えに至った末の離婚、そして共同養育への決断でした。

これ、読んでいる方で少しでも「そうそう!」ってなった方、いませんか?

「離婚しないこと」の怖さは、語られない

ここで、一つ言わせてください。

世の中には「離婚のリスク」についての情報は、山ほどあります。

でも「離婚しないこと」のリスクについて語る場所は、圧倒的に少ない。

私がシングルマザーの立場として、もし離婚しなかったら…?と考えたときに、

私が思う「離婚しないことの怖さ」を正直に書きます。

 このまま10年、20年が過ぎていく怖さ

「今は我慢できる」という状態が、ずっと続いていく。

子どもが自立するまで……と思って10年待ったら、自分は何歳になっているのか。

その結果、自分の時間は、どのくらい残されているのか。自分をないがしろにしてきた気持ちは、どこへ行くのか。

気づいた時には、仕事のスキルをつける時間も、動く身体も、気力も残りは少ない。

そんな未来になる確率がぐんとあがります。

 子どもが「親の諦め」を見て育つ怖さ

子どもは親の顔色を、想像以上に読んでいます。そして、自分たちが思う以上に子は親のことが大好きです。

「お父さんとお母さん、仲良くないのに一緒にいる」という空気を、子どもは敏感に察します。

子どもへの影響を心配するなら、「大好きな両親が「しょうがなく」「我慢して」一緒にいる姿」を見ることによる罪悪感。

それは、親が離婚すると同等ぐらいの影響を与えるのではないかと私は思っています。

「あのとき踏み出せばよかった」と思う怖さ

10年後の自分が「あの時決断していれば」と後悔する——その未来の怖さは、今の「離婚の怖さ」と同じくらい、もしくはそれ以上に、重いものだと思います。

人は挑戦したことへの失敗よりも、挑戦しなかったことの後悔のほうが大きいといいますよね。

離婚が怖い。でも、しないことも怖い。

どちらも怖いなら——問題は「離婚するか・しないか」ではなく、「どちらの怖さを選ぶか」である、と私は思っています。

離婚して10年後の私が言えること

私の場合は、離婚を選びました。

あのとき怖かったこと——「子どもに安心安全を与えられないかもしれない」という恐怖は、今では「やりきった!」という自信に変わっています。

子どもへの離婚の影響を心配していましたが、共同養育を続けることで、子どもたちは父親とも私とも関係を保っています。

完璧じゃないけど、壊れてもいない。

「子どもがかわいそう」と言われることも、正直ありました。

「共同養育?そんなのうまくいくはずがない」とも何度も言われました。

「貴方も子どももがつぶれるよ」とも。

でも私の子どもたちは、私立高校・私立大学に進んで、母親の私に気を使うことなく自分の道を歩いています。

「離婚したら子どもがかわいそう」なのかかどうか——それは、周囲や私が決めることじゃないんですよね。

一般論に惑わされない。統計に惑わされない。エビデンスというものにも惑わされない。

なぜなら、これまでのシングルマザーと、今の生き方や育て方は、時代も背景も法律も違うのですから。

私が一つだけはっきりと言うなら。

離婚して後悔したことはない。後悔しない生き方を選択した。

それが私の正直な本音です。

 「怖い」の正体を知ると、少し動けるようになる

漠然とした恐怖は、人を動けなくさせます。

でも「自分が具体的に何を怖いと思っているのか」がわかると、少し違ってくる。

「子どもへの影響が怖い」なら→ 共同養育という選択肢を調べてみる。
「経済的に不安」なら→ ひとり親向けの支援制度を調べてみる。([こども家庭庁「ひとり親家庭への支援」](https://www.cfa.go.jp/policies/hitoirioyankatei/))
「弁護士費用が怖い」なら→ 法テラスの無料相談から始めてみる。([法テラス](https://www.houterasu.or.jp/))
「一人で決断するのが怖い」なら→ まず誰かに話を聞いてもらう。

怖いのは当然です。でも「怖い」をそのままにしておくことで、時間だけが過ぎていく。

もし一人で抱えるのが限界になってきたなら、まずプロに話を聞いてもらうことを勧めます。弁護士への相談は、依頼とは違います。「話を聞いてもらうだけ」でも、頭の中が整理されることがある。

「離婚すべきかどうか」より先に考えてほしいこと

私が離婚を迷っている方に伝えたいのは、「離婚した方がいい」でも「しない方がいい」でもなく、

「今あなたが何を怖いと思っているのか、ちゃんと言葉にしてみてほしい」

ということです。

「怖い」をぼんやりさせたままにしておくと、決断できなくなる。

でも「怖い」の正体がわかると、「じゃあまずこれを調べてみよう」「これは相談してみよう」という小さな一歩が見えてくる。

離婚するかどうかは、その先の話でいい。

まず、「自分が何を怖いと思っているか」を知ること。

それが、迷いから抜け出す最初の一歩だと、10年以上シングルマザーをやってきた私は思っています。

まとめ:怖さの正体を知れば、選択肢が見えてくる

離婚を迷うのは、弱いからじゃない。

それだけ大事なことを、真剣に考えているということなんやと思う。

ただ、漠然とした怖さのまま止まっていると、時間だけが過ぎていく。

「何が怖いのか」を一度、紙に書き出してみてください。

怖さの正体がわかると、少し動けるようになる。

動けるようになると、選択肢が見えてくる。

選択肢が見えると、「自分で決める」ことができる。

離婚しても、しなくても——それは、あなたが選ぶこと。

でもその選択を「怖いから先延ばし」じゃなくて、「ちゃんと考えた上での自分の答え」にしてほしい。

それだけが、私から言えることです。

ひとりで抱えなくていい。まず、話してみてほしい、そう思います。

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